2018年12月30日のコミックマーケットC95 2日目東6”ツ”-60a!

《クリエイター必見!》新サーバーの導入について

《クリエイター必見!》新サーバーの導入について

はじめに

長文です。

お時間に余裕がない方はあとで読むことをオススメします。

どうもー。
以前からやるぞやるぞと(形だけ)意気込んでいた新型サーバーの導入がようやく完了した今日この頃です。
クリエイターの皆さんが制作した貴重なデータを失わないための記事でもあるので、ぜひぜひ読んでみてくださいね。

バックアップ体制の不備

これまでのスタジオトリビュートのデータ保管体制は、各自のPCにお任せしておりました。作業が完了したデータはクラウドに保管して、作業中のデータはローカルに保存して・・・
それで何年も過ごしてきたので、オンプレミスの設備投資は怠っていました。

ま、HDDなんてそうそう壊れるものじゃないし・・・そう思っていました。

時は9月下旬。

早朝・・・

春瀬『そっちのハードディスクにアクセスできないけど、なにかあった?』
芦部『え。なんにもしてないよ』
春瀬『なんだこれ・・・』

※画像はイメージです。実際の画面とは異なります。

芦部さんが制作したイラストをコピーしようとしたものの、データの保存ドライブにしていたハードディスクへアクセスできないではありませんか。

春瀬『ケーブルが抜けたりとかしてない?』
芦部『抜けてない』

嫌な予感がし、直行でハードディスクのあるところへ駆けつけました。

アウトーーーー!!!!

代替処理済みのセクタ数:HDDの読み書きができない箇所を他の箇所で代替すること。
回復不可能セクタ数:読み書きができない箇所が存在し、かつ代替処理もできなかったこと。

原因はわかりませんでしたが、どうやらなんらかの理由でWindowsのファイルシステムであるNTFSが壊れてしまったようです。

うわあ、これで2年分のイラストデータも終わりかあ・・・
まだだ・・・まだあわてるような時間じゃない・・・

まず最初にチェックしたのが、HDDの異音。
『カコンカコン』『ジー』など通常時に聞きなれない音はしない。

HDDから『カコンカコン』『ジー』など普段ならありえない音がする場合は物理障害の可能性が高いです。
物理障害とは:HDDの機械部分が物理的に壊れてしまった状態のこと。
こうなってしまうと個人で直すのは至難の業。素直にデータ復旧のできる会社にお願いしましょう。

ひとまず物理障害ではないようで一安心。
パーティションと呼ばれる区切り(CドライブやDドライブなど)が認識されていることから見るに、もしかしたらデータはそのまま中に残っているのかも・・・?
データが残っている場合、復旧ソフトを使えばなんとかなるかも・・・!

・・・・・・・・・・・・・・・・

見えた!
アクセスができなくなる前のデータがまるまる残っていました。
これを復旧すれば、全喪失は避けられる!!!!

幸いなことにデータの全喪失は免れ、ほとんどのファイルを無事に救出することができました。

ただ、作業中の2枚のイラストデータは破損し復旧もできませんでした・・・。

古いデータはクラウドに保管していたとはいえ、直近2年間のデータはローカルに保存したままとなっていました。
このままではもしも再度HDDが壊れたときに安全に復旧できる保障はありません。この出来事を経て新型サーバーの導入へ舵を切りました。

新しいサーバーを買おう


スタジオトリビュートでは、これまでこのブログを含めたサイト全体を支えているWEBサーバーが稼働しておりました。少ない日で1日あたり約300GBものデータを捌いてくれる有能なサーバーでしたが、アクセスが多いときにCPU使用率が100%に張り付いたまま下がらない(=要求されている処理に追い付いていない)点が懸念事項でした。

WEBサーバーとデータサーバーを同時に買うのがあまりにもお金がかかりすぎる。ということで統合することにしました。

さてさて早速見積もってみましょう。

CPU:Intel Xeon W-2133
メモリ:ECC-Reg DDR4 64GB
マザボ:ASUS WS C422 PRO/SE
HDD:8TB HDD × 8台(RAID 60構成)
ケース:Fractal Design Define R6
よかったらこのAmazonリンクから買ってください。皆さんのお気持ちがスタジオトリビュートの制作環境の向上に繋がります。

とにかくもう二度とデータロストが起こらないように、HDDを8台も用意しました。

CPUが日本国内で販売されておらず、探すのにとっっっっても苦労しました。eBayでアメリカのセラーさんから取り寄せてようやく手に入りました。
こんなに武装したパソコンは買えないよ!という方はHDDが4台入る外付けケースをオススメします。

『RAID』というハードディスクやSSDを複数台組み合わせて使用する機能があります。詳しくはウィキペディアを見てほしいのですが、これの運用方法によっては皆さんのデータを安全にバックアップすることができるようになります。ただし、バックアップ目的でRAID 0だけは絶対にやってはいけません。

バックアップ体制の作成

さて。機材だけ揃えても実際にバックアップができなければ何の意味もありませんね。ここで実際にバックアップする環境を構成してみましょう。

PCの組み立てやOSのインストールは割愛します。

ここではWindows 10 Proを使用しています。

1:バックアップ先のサーバーのコンピュータを開く

2:バックアップ先のドライブを右クリックし、プロパティを選択

3:プロパティを開いたら、共有タブから詳細な共有…を選択


4:このフォルダーを共有するを選択し、アクセス許可をクリック

5:フルコントロールにチェックを入れ、OKをクリック

システムドライブ(Cドライブなど)を共有するのはセキュリティ上危険です。データをバックアップするのみのドライブを用意しましょう。

この次はバックアップ元での作業です。

1:同じくコンピュータを開き、ウィンドウ左の《PC》を右クリック

2:ネットワークドライブの割り当て…を選択するとこのような画面が出てきます

3:《¥¥サーバー名またはIPアドレス¥ドライブやフォルダ名》と入力します

4:接続が完了するとユーザーのログインが求められます。
ユーザー名は《サーバー名またはIPアドレス¥サーバー側のユーザー名》と入力します。パスワードはログインの際に使用するものでOKです。

5:接続に成功した場合《コンピュータ》にこのようなアイコンが現れアクセスができるようになります。

バックアッププログラムの作成

Windowsには指定されたドライブやフォルダの内容をまるっと全部コピーしてくれる《Robocopy》という機能があります。
今回はこれを使用して簡単なバックアップコマンドを作成してみましょう。

1:適当なフォルダに新しいテキストドキュメントを作成します。

2:なにも考えず以下のコマンドを入力します。《》内は皆さんの環境に合わせて書き換えてください。
robocopy 《バックアップ元》 《バックアップ先》 /mir /tee /xo /fft /xd “System Volume Information” “$RECYCLE.BIN” “RECYCLER”
attrib -H -S 《バックアップ先》

3:テキストを保存して閉じ、ファイルの拡張子を.batまたは.cmdに変更

4:実行するとあら不思議!ファイル名がずらずらずらーっと出てきて全部転送してくれます。

・・・・・・・・

はい。Robocopyの説明はやや端折りました。Google先生に聞くとたくさんの解説サイトが出てきますので、そちらも参考にしていただければなと思います。

こんな手間は割きたくねえ!という方はNASをオススメします。

そもそも機材を置きたくねえ!という方は完全クラウド環境をオススメします。

おわりに

データの喪失と言われてもピンとこない方が少なからずいらっしゃるかと思います。
皆さんが今使っているパソコンは、お金さえ出せばそれと同等、もしくはそれ以上のものが買えます。
しかし、あなたが作成したデータ、撮影した写真、これまでの思い出の数々・・・それらを失ってしまったらもう二度と蘇らせることはできません。
今回はなんとかデータを救出できましたが、必ずしも無事に済む保障はありません。

クリエイターの方も、そうでない方も、もう二度と帰ってこない思い出を失うことのないよう、ぜひとも気をつけて対策してくださいね。

次回は天久井による冬コミの宣伝!